「この動画、長いから結論だけ知りたい…」
「再生速度を2倍にして、効率よく情報を集めたい」
TikTokでも10分動画などの長尺コンテンツが増え、全ての動画を等倍速で見ていては時間が足りなくなってきました。いわゆる「タイパ(タイムパフォーマンス)」を重視するユーザーにとって、早送りや倍速機能は必須のテクニックです。
実は、TikTokには画面を長押しする以外にも、細かく速度を変えたり、ピンポイントで飛ばしたりする機能が備わっています。
この記事では、TikTokを見る時の「3つの早送り・倍速テクニック」と、シークバー(下の線)が出なくて飛ばせない時の原因、さらに投稿者向けに「倍速動画の作り方」までを網羅的に解説します。
【見る側】TikTok動画を早送り・倍速再生する3つの方法
視聴者が使える時短テクニックは主に3つあります。状況に合わせて使い分けましょう。
1. 画面の左右を長押しする(2倍速)
これが最も手軽で一般的な方法です。
- 操作:動画再生中に、画面の左側または右側(アイコンがない部分)を「長押し」し続ける。
- 効果:指を離すまでの間だけ、動画が「2倍速」で再生されます。
「ここだけちょっと飛ばしたい」という時に最適です。
2. 再生速度設定を変更する(0.5倍〜2倍速)
ずっと倍速のまま見続けたい場合は、設定を変えるのが楽です。
- 動画再生中に、画面右下の「矢印マーク(シェア)」または画面を長押ししてメニューを開く。
- 下段のアイコン列にある「再生速度」をタップする。
- 「0.75x」「1x」「1.25x」「1.5x」「2x」から好きな速度を選ぶ。
これで、指を離してもずっと選んだ速度で再生され続けます。英語の勉強などでは「0.75倍」にしてゆっくり聞くのも有効です。
3. シークバーを操作する(スキップ)
動画の最初から最後まで一気に飛ばしたい時は、画面下部の線を使います。
- 操作:画面下に表示されている白い線(進行状況バー)にある「●(白い丸)」を左右にスライドさせる。
- 効果:好きな時間まで一瞬で移動できます。
※動画によっては、この白い丸が表示されない場合があります(後述)。
「早送りできない」「シークバーが出ない」原因と対処法
「飛ばそうと思ったのに、画面の下に白い線が出てこない!」
これには明確な理由があります。
1. 動画の尺が短すぎる
TikTokの仕様上、尺が短い動画(約30秒未満など)にはシークバーが表示されません。
短い動画はスキップする必要がないと判断されているためです。この場合、強制的に早送りすることはできません(2倍速再生は可能です)。
2. 広告(プロモーション)動画である
企業の広告動画(PR)の場合、スキップ機能が制限されていることがあります。これは誤操作防止や、広告を最後まで見てもらうための仕様です。
3. まだ最後まで読み込まれていない
通信環境が悪く、動画のデータ読み込みが完了していない場合、シークバーを動かしても反応しない、あるいは元の位置に戻されることがあります。
【撮る側】TikTokで早送り(倍速)動画を作る方法
ここからは投稿者向けの解説です。「料理動画をテキパキ見せたい」「タイムラプス風の動画を撮りたい」という場合の編集方法です。
撮影前に速度を設定する
撮影ボタンを押す前に、速度を決めておく方法です。
- 撮影画面の右上にある「速度」アイコンをタップ。
- メーターが表示されるので、「2x(2倍速)」や「3x(3倍速)」を選ぶ。
- その状態で赤いボタンを押して撮影する。
実際に撮影している時はゆっくり動いても、再生するとコミカルな早回し動画になります。
撮影後に編集で速度を変える
普通に撮った動画を、後から速くする方法です。
- 動画を選択し、右側のメニューから「編集」(スタジオ機能)に入る。
- 画面下のタイムラインで、速度を変えたいクリップ(動画の切れ端)をタップして選択状態にする。
- 下部メニューの「速度」をタップし、バーを右に動かして倍率を上げる(例:2.0xなど)。
この方法なら、「ここは等倍、ここだけ早送り」といった緩急のある編集が可能です。
マーケターの視点:早送りされる動画は「悪」なのか?
投稿者の方へ一つアドバイスです。
視聴者に「早送り機能」を使われることは、アルゴリズム的に良いことなのでしょうか?
「スキップ」はマイナス、「倍速」はセーフ
- シークバーでのスキップ:「つまらない」という意思表示とみなされ、視聴維持率が下がり、おすすめに載りにくくなります。
- 2倍速での視聴:「最後まで見たい」という意思はあるため、離脱(スワイプ)されるよりはマシですが、滞在時間は短くなるため評価はやや下がります。
最も良いのは「等倍速でも夢中になって見てしまう動画」です。
もし自分の動画が頻繁に飛ばされていると感じるなら、「冒頭の引きを強くする」「テンポよくカットする(無駄な間を削る)」といった工夫で、視聴者の指を止めさせましょう。
まとめ:早送り機能を使いこなして快適なTikTokライフを
TikTokの早送りについてまとめます。
- 見る側は「画面長押し」でいつでも2倍速にできる。
- ずっと速くしたいなら「シェアボタン」から速度設定を変更。
- シークバーが出ないのは「動画が短い」か「広告」だから。
- 作る側は「速度」設定や「編集」機能で簡単に早回し動画が作れる。
時間は有限です。情報収集なら「2倍速」、推しの動画なら「等倍速」や「スロー」など、目的に合わせて再生速度を自由に操ってみてください。
